この本では、小説を書けないと嘆く人のためのトレーニングについての講座が纏められています。
意外に思える練習、物語の作り方などが載っており面白く、また参考となります。
また、ご存じの方もおられるであろう24枚のカードを使用して行ういわゆる素振りのような『繰り返す訓練』も載っています。
当方もこの練習方法を用いて短編を何度も書いています。出来はひどいのでお蔵ですが。
「角川スニーカー文庫のような小説とは?」
こう聞かれてもぱっと出てこないと思います。この本ではスニーカー文庫をはじめキャラクター小説と類されるもの、一般小説と言われるもの、マンガに見られる特徴などから例を出してファンタジー溢れる小説を書くには何が必要であり、何に気をつければよいのかなどに関して描かれています。
この本の中にも物語る上で役に立つテクニックも載っています。
実は一部のテクニックは非常に重宝しております。
とある脚本家と映画のプロデューサーとの間でのやりとりから始まるこの本。ハリウッド作品の中でも有名なロッキーを始めいくつかの映画を例として挙げながら脚本に、ひいては観客を惹きつけるためにはどのような物語を作らねばならないのかをじっくりと説いています。
また、練習問題が何問もあり勉強する部分が多くあります。
小説が書きたいから関係ないとは思わないでください。確かに、小説を書くうえでは参考にならない部分もあります。
ですが、脚本にしても小説にしても見る側に向けて物語り、ストーリーや登場人物へと彼らを引き込み、満足感を与えなければならないという点では同じなのです。
それが理解できる方は読んでみてはいかがでしょうか?
・ベストセラー小説の書き方(ディーン・R・クーンツ)
ベストセラーというものには何の意味があるのか、その裏に見え隠れするものとは?なんてことが書いてあったりします。
ベストセラー作家になりたければこれを心がけよ、なんてこともありますが物語る上での話は参考になりますが、他は本当に作家志望でもなければ実践することはないでしょう。
そして、物語る上で役に立つ部分に関してですが、著者の経験に基づいた例が載っておりなるほどと頷かされることが多々あります。
また、その上で作家としての考え方、手法などが書かれており、それは非常に貴重な情報です。
趣味にせよ長く書き物をしていると忘れがちな点なども書かれてるように思えますので定期的に読むと良いかも知れません。
わたしが参考とした本についてのレビューのようなものを書いています。
ただし、あくまで『参考』になるものであるとご理解ください。
(注意)何か本を参考とする際に内容が全て正しいと信じ切らないよう気をつけてください。
その思い込みが意外と危険だったりします。